あたしは必要のない子
No.2

いらない子


『お前はいらないんだよっ!!!』


親に何回も言われた。

何回も殴られた。
体はアザだらけ。



「私はいらないのか。ごみなのか」

「……いらなくない。ごみでもない」

「じゃあ、私はなに?ドブネズミ?」

「…………人間」

「はっ!人間?笑わせないで。こんな人間、誰が必要とすると思う?」

誰もいないでしょ?
だって、あなたも私はいらないって顔してるもん。

「…………」

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