変わらないモノ…
あれから1週間が経ってコウちゃんが帰る日になった。
 
私はいつもと変わらずに海にいた。
 
「アキちゃ~ん!!コウキ行っちゃうよ?」
遠くでおばちゃんの声がした。
振り向かずに手だけで返事をした。
 
これはお別れじゃないから私は会わない。
また会えるからと思い空港には行かなかった。
 
 
 
「なぁ~アキ~」
さっきからシンが私の服を引っ張ってくる。
 
『なに?言いたいことあるならさっさと言ってよ!』
さっきからこの繰り返しでイライラしていた。
 
「あぁ~!怒ったから今日は言わな~い」
そう言って店に降りて行った。
 
ただの暇つぶしだと思い特に気にしてなかった。

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