変わらないモノ…
シャワーを浴びてからリビングに行く。
ソファに座って飲んでいるコウちゃんがいた。
 
『あ!今日ダイに会ったよ』
冷蔵庫からお茶を出しながら言った。
 
「え!?記憶…」
振り向くとコウちゃんが驚いてこっちを見ていた。
 
『戻ってないよ』
そう言ってコウちゃんが手に持ってたビールにペットボトルのお茶を当てた。
 
『しつこく聞いたら教えてくれた。アキって凄いわがままな子だったんだね』
言いながらダイとのやり取りを思い出してニヤける。
 
「そっか…」
コウちゃんはしつこく聞いてこない。
気にならないのか不思議だったが詮索されても何もない私には辛いだけだからコウちゃんのこの性格が楽だった。
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