変わらないモノ…
「なんか聞きたいことあるんじゃないの?」
しばらくの沈黙の後に見透かしたように言ってくる。
 
『はい…』
見透かされてるならと思い聞くことにした。
 
「で?」
一口お茶を飲んでから聞いてきた。
 
『…トモくんとは?』
予想外だったのか明らかに驚いていた。
 
「そこまで調べたんだ~。そっか…分かった。コウがどうしたいのか俺には分からない。けどアキちゃんが知りたいなら隠さずに言うよありのままをね…」
彼の目があまりにもまっすぐなので私は生唾を飲み込む。
 
そして彼は続ける。
「これから言うことは凄く辛いことだ。それでも聞きたい?もしかしたら思い出して辛くなるかもしれない。覚悟はある?」
彼の真剣過ぎる目が怖かった。
それでも私は逃げずに聞かなきゃらなかった。
 
『はい。教えてください』
そう言って彼を見返す。
 
「じゃぁ始めるよ…」
そう言って彼は話し始めた。
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