変わらないモノ…
「何を言った?」
もの凄い剣幕でケンイチさんに食いつく。
「アキちゃんが知りたがってるんだ。これ以上はもう隠せないだろ!!」
それに負け地と反論した。
「ふざけんな!もし森が記憶を取り戻したらどうするんだ!?またあの頃の森に戻ったら…」
『どうゆう意味?』
コウちゃんの言葉でやっと声を出すことができた。
「なんでもない…」
コウちゃんは振り向かずに言う。
『なんでもないわけないでしょ!?コウちゃんは何を隠してるの?』
私は服を引っ張って無理矢理、振り向かせた。
「森は思い出さなくていいよ。今のままの森でいてよ」
縋るように言われた。
『ごめん…理解できないよ』
一緒に探そうって言ってくれたコウちゃんは私を真実から遠ざけようとしてた。
私の頭の中には絶望しかない。