変わらないモノ…
ソファに座りだれも口を開かない。
「どうした?」
一本吸い終わったコウちゃんが口を開く。
ケンさんは黙って封筒を渡してきた。
『アキに…?』
首を縦に振って返事をする。
何が入っているのか検討がつかないが緊張して手が震えていた。
やっとのことで開け終わると中には紙が入っている。
開くて懐かしい字が目に入った。
『これ…トモさんから?』
自分の中でまだ処理できていない現実が目の前にくる。
誰も口を開かず動こうともしない。
私はもう一度紙に目を移して読み始めた。