変わらないモノ…
「森山アキへ
この手紙を受け取った時のアキの姿が想像できるよ。
今からこの手紙に書いてることが真実だ。
アキが苦しんでるだろうからって綺麗事を書くわけじゃない。
最後まで呼んで欲しい。
アキ…俺さ前に話しただろ?薬のこと。
アキに出会ってマジで辞めれたんだ。
気持ち一つでこんな変わるコトができるって思ってなかった。
アキが居てくれて本当に感謝してる。
でもさ、俺やっぱダメなんだわ。
弱いんだよ…
アキを守ってあげる立場なのに守れそうにないんだわ。
だからごめん。
先に逝かせてもらうわ。
俺が逝くことでたくさんの人が悲しんでくれると思う。
アキもそのうちの一人だろ?
そいつらには恨まれる覚悟でいるから。
だからアキも俺を恨んでくれていいよ。
俺はこれから最低なことをするからさ。
何でアキの目の前で逝くか理由はあるんだ。
すげぇ自分勝手な理由だけどさ。
俺、アキの中で一番になりたかったんだ。
アキには元カレがずっと付いてて離れなくて…
俺、それでもいいって言ったけどそれでもやっぱ一番になりたかった。
アキが今まで生きてきた人生の中で一番の男になりたかった。
だから、アキの目の前で逝くわ。
そしたらきっと忘れられないだろ?」