変わらないモノ…
うずくまりながらも頭の中ではダイのことを考えていた。
私を襲うモノは止まらない。

「森!!!」
いきなり名前を呼ばれて声のした方を見る。

『っ!コウちゃん!!』
私は縋った。

「そこ動くなよ!すぐ行くから!!!」
それだけ言うと姿が見えなくなった。
その瞬間また私を悪魔が襲って来た。

目眩がする…
体が震える…

『ダイ…』
呟いた瞬間に体が浮き上がった。

「森…もう大丈夫だから」
暖かい温もりに包まれた。

コウちゃんはいつもすぐに私の変化に気づいてくれて私に安心感をくれる。
私はそれに甘える。
自分で自分を苦しめていた。
コウちゃんの気持ちなんて考えずに…
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