変わらないモノ…
準備をして河川敷に向かう。
既に用意はできていてざっと15人はいるだろう。
テンションの高い野郎どもばかりだった。

『コ、コウちゃん?アキいていいの?地元の友達でしょ?』
走り出そうとしたコウちゃんの腕を掴む。

「トモとケンが呼ぶって言ったんだ。
誰も嫌がらないよ。
それに女もいないしさ」
そう言いながら私の顔をのぞきこんだ。

そして私の頭をポンポンしながら
「危ない奴はいないから。俺の側から離れないでね」
そう言って優しい笑顔で笑った。

それを見て安心した私はコウちゃんの後ろに隠れながら、
群集の中に突っ込んだ。
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