変わらないモノ…
コウちゃんの話だと突然、私から電話がきて『トモさんがぶら下がってる』と言われたらしい。
何を聞いてもそれしか言わなかったみたいでコウちゃんは急いでトモさんの家に行った。

玄関が開いてて、異臭が廊下までしていたらしい。

中に入ると私がベッドに座って首の折れたトモさんの頭を足の間から抱えていたらしい。

コウちゃんは私に近づいて揺すったりしながら名前を呼んだが焦点の合ってない目で笑っていた。

コウちゃんが救急車を呼んでトモさんを運ぼうとしたら私は救急隊員を睨みながら『トモさんを連れて行ったら許さない』と呟いていた。

トモさんが救急車に乗ったのと同時に私は倒れて気を失ったとのことだ。

そして今に至る。

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