変わらないモノ…
12時になり最後のお客様が帰った。
 
「アキちゃんどうだった?疲れてない?」
おばさんが心配して声をかけてくれた。
 
『はい。平気です。迷惑をかけないようにしますので今日からよろしくお願いします』
そう言って頭を下げる。
 
「そんな畏まらないで。今日から家族なんだから。こちらこそよろしくね」
また優しい笑顔で言ってくれた。
 
トモさんの顔が浮かんで一瞬、息ができなくなった。

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