変わらないモノ…
真っ白な世界の中にいた。
今まで色のない世界にいた私には眩しすぎた。

しばらくして目が慣れるとコウちゃんが立っている。

声は聞こえないが私の名前を呼んでいるのは分かった。

今コウちゃんの元に戻ることができない私は逃げた。

逃げても逃げても進むことはできなくて、
ふいに腕を引っ張られて目の前が真っ暗になる。

あぁ…また戻るんだ。

あの真っ暗な世界に…

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