お願いだから、つかまえて

私を抱く時、修吾は何度も私の名前を呼ぶ。
付き合い始めた時と同じように、枯渇することのない情熱をぶつけてくる。

「愛してる…」

私はそれを受け止めようといつも必死で。
ちゃんと応えられているのかどうか、よくわからない。

「ん…私、も…」

長いキスと、止まらない腰の動き。
もう、攻撃しているんじゃないかというくらい、彼は私の中でたぎっている。

「ふ、あっ…待って、修吾っ…」
「好きだ、愛してる、理紗…」
「は、あぁっ…」

どうしたら。
どうすれば?
私は同じだけの愛を返せるだろう。
彼は満足してくれるだろう?
同じだけの量の情熱を、私は彼に、ちゃんと感じてもらうことができているのかしら?

押し寄せる快楽の狭間で脳裏にそんな思いがよぎるけれど。

彼は熱く私を貫き続けて、私は鳴くことしかできない。

「理紗っ…」

いつの間にか掛け布団がベッドから滑り落ちていて、私の脚はやすやすと彼の腕に開かれ、押しつけられている。

身体全部、このままどこかへ持っていかれそう。

彼が果てるまで、私は何も考えなくて済むように、彼の想いだけを感じていられるように、彼の肩に顔を埋めて、揺さぶられ続けるのだーー


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