地獄少年~麗~
確かに足音が微かに聞こえる。

何で『麗』は静かにって言ったのかな?
もしかして・・・私が殺されるとか・・・・。

私は小声で『麗』に聞いた。
「『麗』・・なんで隠れるの?」

「にいちゃんがウザイから」
『麗』はきっぱりと言った。

しかし、その足音はまた消えていった。
「よかった・・・」

『麗』はホットしていた。
正直私は『麗』のお兄さんを見たかった。

私がタメ息をついていると
『麗』がにらんできた。

「何?」
「何でも・・・ない・・です」

正直に言ってこの『麗』の顔は怖い・・・。

特に目が・・・・・・・。
充血してるし・・・・。

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