もし、あの人とあの人が出会ったら……【企画モノ】



『また仲間を増やす気なの、魔王!?
もぉ、仲間なんかいらないよ…っ!

本当は、僕一人で十分なのにぃ…』




『そうよそうよ!
私だけで魔王……あなたを守れるわよ〜

私だけがあなたを癒す存在なんだから〜』



『お前ら、黙れ
魔王は、俺のもんだ!

それに、魔王……
コイツらは、純粋悪魔に天使じゃねぇか

どっちも大っ嫌いだろ?
なんで、わざわざ大っ嫌いな奴等を仲間にすんだよ…』




『俺は、全てが嫌いなんだよ
人間も天使も悪魔も大っ嫌いだ

だけど、面白いヤツは好きだぜ?

好きじゃなかったら
お前らみたいなヤツに俺の血を与えようなんて思わねぇだろ?』




『『『ま、魔王……っ!!』』』





魔王は、自分の部下たちにそう言って笑うと
部下たちは、その言葉に感激して魔王を抱きしめた





とんだ茶番ですね……

魔王は、相手を都合のいいようにコントロールするのが得意なようですね……


僕だって、それくらい出来ます


相手を自分の都合のいいように出来るのは
悪魔のやり方ですからね……

悪魔なら簡単に出来ますよ






「さてと……今日の夕飯は何を作りましょう?」



「俺、カレーが食いたい」



「あなたの意見なんて聞いてないんですよ」



「チッ。本当に可愛くねぇの」



「悪魔が天使に可愛いと思われていたら
異常なヤツですよ」






カーラの意見は放っておいて……






「魔王、あなた何が食べたいですか?」


『えっ、何?作ってくれんの?』


「ええ。一応、お客様ですからね…」





魔王の食べたいものを作れば

そこにいる魔王の部下たちも納得して食べるだろう……



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