君色に染まった恋
そして、日曜日。ちょっと早起きしてお弁当まで作って。陽くん美味しく食べてくれるかな。陽くんの初試合観戦だもん。そりゃっ私だって頑張らなくちゃ。
ピーンポーン「凛子ー。」ドアを開けると
「有紗!早くないまだ全然用意できてないよ。」「もう、いても立ってもいられなくって家飛び出てきちゃった。」
「ちょっと待っててね。」「ねぇー、凛子、私ね今日告白することに決めた。」
ドキッとした。「遥輝くんに?」
「そう。なんか佐々野と凛子見てて羨ましくなっちゃって。」「そっか、気合入れなきゃね。」「うん、念願の彼氏手に入れたいとおもいます。」
試合会場につくと早速練習が始まっていた。みんな真剣だ。陽くんによると、この試合に勝ったら市大会に進めるらしい。
「なんか、ドキドキするね。」「うん。」
サッカーの試合なんてちゃんと見たことがない気がする。
ピー
ホイッスルの音が鳴り試合が始まった。
いつもとは全然違う陽くんだ。
前半が終わりかけたそのとき、3年生のパスをもらった陽くんはそのままゴール。前半は1-0で終わった。凄いよ陽くん。そして、お昼休憩になり、
「陽くーん、こっちこっち。遥輝くんも。」二人共きょとんとした顔で見つめ合ってみた。有紗は顔を真赤にして下を向いている。試合が終わったら言うらしい。
「これ、凛子が作ったのか?」「どう?」
「うまい。お前料理できたんだな。」
「これぐらい自分で出来ますー。」
「遥輝くん。これどうぞ。」
遥輝くんは少し驚いた顔つきで
「ありがとう。美味しいよ。」
「良かったね。有紗。」「うん。」
二人は監督に呼ばれて後半に向けてのミーティングが行われた。
ピー
後半戦がスタートした。15分したぐらいに相手チームにボールを取られゴールを決められた。これで同点だ。
「あーあ、入れられちゃった。」
有紗は悲しそうな表情だ。
今、有紗は色んな感情が入り混じってるはずだ。告白するってすっごく緊張するんだもん。私も小学校のときに経験した。
「大丈夫だよ。絶対勝てるよ。」
しかし、その後ゴールを決められず。後半戦も終了。試合はPKまでもつれこんだ。
先に3ゴール決めたほうが勝ち。最初は2年生のエースが蹴る。ボールは右に飛んでいき入った。相手チームも入れた。それから両者譲らず2ゴールずつだ。そして3ゴール目、蹴るのは遥輝くんだ。有紗は手を顔の前で組んで祈ってる。私も思わず目を閉じた。入ったんだ。あとは向こうのチームが外してくれたら…。
両チームに緊張感に包まれる。
蹴った。ボールは左上に飛びそれをゴールキーパーが懸命に手を伸ばして弾いた。
一瞬時間が止まった。でも、次の瞬間、歓声が沸き起こった。私達も抱き合って喜んだ。
結果は2-1で勝った。部活のミーティングも終わり、次は有紗の番だ。
ピーンポーン「凛子ー。」ドアを開けると
「有紗!早くないまだ全然用意できてないよ。」「もう、いても立ってもいられなくって家飛び出てきちゃった。」
「ちょっと待っててね。」「ねぇー、凛子、私ね今日告白することに決めた。」
ドキッとした。「遥輝くんに?」
「そう。なんか佐々野と凛子見てて羨ましくなっちゃって。」「そっか、気合入れなきゃね。」「うん、念願の彼氏手に入れたいとおもいます。」
試合会場につくと早速練習が始まっていた。みんな真剣だ。陽くんによると、この試合に勝ったら市大会に進めるらしい。
「なんか、ドキドキするね。」「うん。」
サッカーの試合なんてちゃんと見たことがない気がする。
ピー
ホイッスルの音が鳴り試合が始まった。
いつもとは全然違う陽くんだ。
前半が終わりかけたそのとき、3年生のパスをもらった陽くんはそのままゴール。前半は1-0で終わった。凄いよ陽くん。そして、お昼休憩になり、
「陽くーん、こっちこっち。遥輝くんも。」二人共きょとんとした顔で見つめ合ってみた。有紗は顔を真赤にして下を向いている。試合が終わったら言うらしい。
「これ、凛子が作ったのか?」「どう?」
「うまい。お前料理できたんだな。」
「これぐらい自分で出来ますー。」
「遥輝くん。これどうぞ。」
遥輝くんは少し驚いた顔つきで
「ありがとう。美味しいよ。」
「良かったね。有紗。」「うん。」
二人は監督に呼ばれて後半に向けてのミーティングが行われた。
ピー
後半戦がスタートした。15分したぐらいに相手チームにボールを取られゴールを決められた。これで同点だ。
「あーあ、入れられちゃった。」
有紗は悲しそうな表情だ。
今、有紗は色んな感情が入り混じってるはずだ。告白するってすっごく緊張するんだもん。私も小学校のときに経験した。
「大丈夫だよ。絶対勝てるよ。」
しかし、その後ゴールを決められず。後半戦も終了。試合はPKまでもつれこんだ。
先に3ゴール決めたほうが勝ち。最初は2年生のエースが蹴る。ボールは右に飛んでいき入った。相手チームも入れた。それから両者譲らず2ゴールずつだ。そして3ゴール目、蹴るのは遥輝くんだ。有紗は手を顔の前で組んで祈ってる。私も思わず目を閉じた。入ったんだ。あとは向こうのチームが外してくれたら…。
両チームに緊張感に包まれる。
蹴った。ボールは左上に飛びそれをゴールキーパーが懸命に手を伸ばして弾いた。
一瞬時間が止まった。でも、次の瞬間、歓声が沸き起こった。私達も抱き合って喜んだ。
結果は2-1で勝った。部活のミーティングも終わり、次は有紗の番だ。