君色に染まった恋
陽くんは小学校の時からやってたサッカー部に入部した。朝は毎日一緒に学校に行って、それぞれの朝練の場所に向かう。
帰りはお互いの部活が終わるまで門で待ち合う。別に付き合ってる訳じゃない、ただの幼なじみ。
でも、何気ない会話がただただ楽しかった。
話せるだけで良かった。
そんな陽くんの秘密も知らずに…。
♔♚♔♚♔♚♔♚♔♚♔♚♔♚♔♚♔♚♔
朝行く時に、
「わりぃ、今日一緒に帰れねぇわ。」
「どうして?」
「いやー、今日部活遅くなりそうだから、待たせるのもあれかなーって。」
これは明らかにウソだ。他に何かあるはず。陽くんはウソをつくとき、頭をかく。
ウソをつくのが下手なんだから。
でも、いいや。私には関係ない。
「そっか、大変だね。部活。」
「まぁな。」
それから一言も喋らずに学校までついた。
一応返事はしたものの、やっぱり気になる。少し落ち込んでたその時
「あのー、倉本凜子っている?」
私はドキッとした。すぐに女子が反応する。
「遥輝くん。凛子ちゃんはあっちだよ。」
「おう、そうか。サンキュー。」
遥輝くんは、学校で言うアイドル的な存在。だから、遥輝くんと話した女の子はきゃーきゃー言っている。
私はそっと廊下に出た。
「どうしたの?遥輝くん。」
「まぁ、ラインしても良かったんだけど、今日一緒に帰ろ。直接言いたくて。」
「いいけど、私バスだよ?」
「大丈夫。俺の自転車の後ろのけっるから。」
「わかった。じゃあ部活終わったら待ってるね。門の前で。」
「りょーかい。」
遥輝くんはそう言って頭をなでてくれた。
その手はとても優しかった。
教室に戻ると早速有紗が、
「ねぇねぇ遥輝くんになんて言われたの?」
「なんか一緒に帰ろって。」
「ええー、いいなー。私も一緒に帰りたい。」
「ただ、帰るだけだよ。」
「いやー、帰るだけでも絶対なんかあるよ。」
「そっかなー。」
私はちらっと陽くんを見た。ちょっと目があったけど、すぐにそらされた。
別に遥輝くんのことは好きなんかじゃない。分かって陽くん。
今日数学宿題出てるんだった。
「ねえ、陽くん。数学の宿題見せて。」
そうゆうと陽くんは何も言わずに私の机にノートを置いて教室を出て行った。
何か一言でも行ってくれたらいいのに…。
帰りはお互いの部活が終わるまで門で待ち合う。別に付き合ってる訳じゃない、ただの幼なじみ。
でも、何気ない会話がただただ楽しかった。
話せるだけで良かった。
そんな陽くんの秘密も知らずに…。
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朝行く時に、
「わりぃ、今日一緒に帰れねぇわ。」
「どうして?」
「いやー、今日部活遅くなりそうだから、待たせるのもあれかなーって。」
これは明らかにウソだ。他に何かあるはず。陽くんはウソをつくとき、頭をかく。
ウソをつくのが下手なんだから。
でも、いいや。私には関係ない。
「そっか、大変だね。部活。」
「まぁな。」
それから一言も喋らずに学校までついた。
一応返事はしたものの、やっぱり気になる。少し落ち込んでたその時
「あのー、倉本凜子っている?」
私はドキッとした。すぐに女子が反応する。
「遥輝くん。凛子ちゃんはあっちだよ。」
「おう、そうか。サンキュー。」
遥輝くんは、学校で言うアイドル的な存在。だから、遥輝くんと話した女の子はきゃーきゃー言っている。
私はそっと廊下に出た。
「どうしたの?遥輝くん。」
「まぁ、ラインしても良かったんだけど、今日一緒に帰ろ。直接言いたくて。」
「いいけど、私バスだよ?」
「大丈夫。俺の自転車の後ろのけっるから。」
「わかった。じゃあ部活終わったら待ってるね。門の前で。」
「りょーかい。」
遥輝くんはそう言って頭をなでてくれた。
その手はとても優しかった。
教室に戻ると早速有紗が、
「ねぇねぇ遥輝くんになんて言われたの?」
「なんか一緒に帰ろって。」
「ええー、いいなー。私も一緒に帰りたい。」
「ただ、帰るだけだよ。」
「いやー、帰るだけでも絶対なんかあるよ。」
「そっかなー。」
私はちらっと陽くんを見た。ちょっと目があったけど、すぐにそらされた。
別に遥輝くんのことは好きなんかじゃない。分かって陽くん。
今日数学宿題出てるんだった。
「ねえ、陽くん。数学の宿題見せて。」
そうゆうと陽くんは何も言わずに私の机にノートを置いて教室を出て行った。
何か一言でも行ってくれたらいいのに…。