夕日を思い出して  
学校につくと蓮はいなかった。
私は蓮が、またどこかへいっちゃうとおもって学校を飛び出した。
蓮!蓮!!と呼び土手に来た。
蓮は土手にいた。
私は蓮の隣に座った。
蓮は何も言わず二人沈黙が続いた。
夕方になった。
急に蓮が、夕日ってさなんかいいよね。と言った。
私はうん。そーだね!と言い、
蓮覚えてる?私がまだ小さくて泣き虫だった頃、お母さんと喧嘩しては私がここに来て泣いていて蓮が、いつも迎えに来た頃のこと。
と言った。
蓮は懐かしがってあぁ。覚えてるよ。
と言い、あの時俺はお前のことどう思ってるか知ってるか?と聞いた。私は知るわけないじゃんと答えると蓮はすこし黙ったままうつむいて私の膝を枕に横になった。
俺はあの時お前の事が心配で『泣』しょうがなかったんだ。
あの時から俺はお前のこと…
蓮はそれを言うと黙ってしまい、また下を向いて涙をながしていた。
私はえ?蓮なんでなんにも喋ってくんないの?
いったい岡山で何があったの?
蓮はいつも私を助けてくれた。
助けてくれた時も夕日が必ずそばにいた。
いまもそばにいるよ。 言うなら今しかないよ。
うちはね。蓮のことが好きなんだけ。
大好きなんだよ。それを言ったとたん蓮が、私のほっぺにキスをしてきた。
私はびっくりしながらも話を続けた。
ずっと片思いだから言えなかったけど、
でも、もういい、ふられても蓮が、楽になるなら蓮のためならうちはなんだってやるし、悩みも聞きたいやけ。
話してくれへん?
少し方言まじりながら本音をいった。
蓮は話し始めた。
何言うてんねん。俺もな。お前のこと大好きで大好きでしょうがなくて。
岡山に行っても俺はお前のこと忘れた時なんか一度もないんだよ。
わかった。全部話すよ。
夢なら話してもいいよな。俺が馬鹿だった。
そーだよ。一人で抱えてバーカ笑
じゃあ話すよ。
俺はな岡山行って楽しい日々を送ってた。
でも、お母さんが倒れてから楽しみなんかなくなったんだ。
お父さんは俺のために東京行って働いて頑張ってた。
お母さんはどんどん病気が悪化していって、とうとう医者からもう。危ないです。と言われたんだ。
俺は病院で泣きまくった。
そしてお母さんは旅立ってしまった。
俺は東京に戻り、お父さんと二人暮らしと言った。
私は蓮が、すべてを話してくれて辛かったね。
大変だったねと言った。
なんか俺達前と立場変わってないか。と言った。私はそう。変わったよ笑と答えると蓮は唇にキスをし始めた。
この唇に温かいものが触れる感じ。すごい良かった。
蓮とするのがファーストキスと決めていた私は連のことが大好きすぎてあれから、告られたものの誰とも付き合ったこともなかったし
蓮とのキスは嫌だとは思わず逆にうれしかった。
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