俺様vs…私??第1部
3.理由 彩音side
「はあ~・・・。」
今日、何度目のため息だろう・・・。
今朝の出来事が、あってから、どうし
てもため息が出続ける・・・。
「はああああ~・・・。」
「また、ため息~?一体何が、あった
の・・・・・・??」
心配してくれてるのは、一番仲良い友
達の木村皐月【キムラサツキ】
私が、拓と住んでることも・・・
好きなことも知ってる。
だけど・・・。
さすがに今日のことは・・・・
言えないよなァ。
「・・・彩音?」
皐月が心配そうに、顔を覗きこんでく
る・・・。
「ううんッ!!何でもないよッ!!」
「・・・・・そう?悩みごとがあるならさ、
言ってね?親友なんだからさ。」
「・・・・・・・ん。ありがと。」
ああ・・・。【親友】って響きが素敵。
その親友に、隠しごとを
するなんて。
・・・最低だ。わたし。