俺様vs…私??第1部
4.嘘 拓side
現在ー…。
俺は彩音の教室前。
本当におしかけるつもりは無かったが
ダチの裕也に、今日のことを
話したら【謝って来い!】って
教室から、追い出された。
…緊張すんな。
俺が人に謝るなんて、表の顔のとき以外
ありえないから…。
なるべく・・・自然体に。
よしッ!!
俺は無言で教室に入る。
女子から、チラホラと
「あ、拓~」
とか
「かっこいい~」
とか
聞こえてきた。
お前らなんか、どーでもいいんだよ…
とりあえず、表笑顔で接しといたけど。
そんなことより、問題は彩音だ…。
俺は彩音の方に向かう。
俺が近づくと
友達と話すのをやめて、固まってしまった。
そんなに俺が嫌なのか…
「……拓…。」
そんでもって、
いつもの嫌そ~な顔。
その顔。見飽きた……。