熱愛には程遠い、けど。
昼休み、いつものように自席で昼食を取りながら自然と大きなため息がもれる。
彼氏がいて、プロポーズまでされた。でも今自分の気持ちは彼氏とは別の人物へと向いていてる。その人物とは。
「古川さん、今週の飲み会行く?」
昼休みまで会議が長引いていた宮下さんが隣の自席へと戻ってきた。今、私の心をかき乱している張本人だ。
「飲み会……あぁ、今週末でしたっけ」
「あれ? もしかして忘れてた?」
笑っているであろう宮下さんの顔が見れない。ときめきと切なさが入り混じってなんとも言えない気持ち。今は切なさが勝っているかもしれない。
恋心に気付いたと同時に、相手がまったく自分を意識していないことも知ってしまったから。いや、分かっていたことだけど。
「……はい。行きます」
「そういや古川さんって飲むの?」
「いえ、あまり……お酒強くなくて」
そういえば、宮下さんはどうなんだろう。まだ付き合いも浅いし、飲み会も数回しか一緒になったことがなくて、しかも今まで意識して見たことがなかったからよく知らない。
もっと色々知りたい、そう思う。自然と目線が隣へと向いた。
「そっか。じゃああまり楽しめないのかな」
「いえ、賑やかな雰囲気は好きです」
「よかった。あまり無理はしないようにね」
「じゃ昼行ってくるね」と言って宮下さんは立ち去って行った。見慣れた笑顔が今の私には破壊力がありすぎる。そっと手を両頬に添えた。顔が熱い。
彼氏がいて、プロポーズまでされた。でも今自分の気持ちは彼氏とは別の人物へと向いていてる。その人物とは。
「古川さん、今週の飲み会行く?」
昼休みまで会議が長引いていた宮下さんが隣の自席へと戻ってきた。今、私の心をかき乱している張本人だ。
「飲み会……あぁ、今週末でしたっけ」
「あれ? もしかして忘れてた?」
笑っているであろう宮下さんの顔が見れない。ときめきと切なさが入り混じってなんとも言えない気持ち。今は切なさが勝っているかもしれない。
恋心に気付いたと同時に、相手がまったく自分を意識していないことも知ってしまったから。いや、分かっていたことだけど。
「……はい。行きます」
「そういや古川さんって飲むの?」
「いえ、あまり……お酒強くなくて」
そういえば、宮下さんはどうなんだろう。まだ付き合いも浅いし、飲み会も数回しか一緒になったことがなくて、しかも今まで意識して見たことがなかったからよく知らない。
もっと色々知りたい、そう思う。自然と目線が隣へと向いた。
「そっか。じゃああまり楽しめないのかな」
「いえ、賑やかな雰囲気は好きです」
「よかった。あまり無理はしないようにね」
「じゃ昼行ってくるね」と言って宮下さんは立ち去って行った。見慣れた笑顔が今の私には破壊力がありすぎる。そっと手を両頬に添えた。顔が熱い。