Beautiful Life ?
午後から観光地を回って、小腹が空いたら食べ歩きをして、ノドが乾いたらオシャレなカフェに入る。大好きな日本に来て終始笑顔で興奮気味のリアにつられて絵里も楽しいひと時を過ごした。
「今夜は東京に?」
「うん。今日は東京に一泊して、明日おばあちゃんの家に行くの。日本で年越しを過ごすのははじめてだわ!」
リアが言うおばあちゃんの家とは辻合の実家のことだろう。
楽しい時間はあっという間で少しずつ空が暗くなり始めた。冬は陽が傾くのが早い。別れの時を意識しだすと無性に寂しい気持ちになった。
「ねぇ、エリ。少しお話しない?」
「話? ふふ、まだ話し足りない?」
二人で色々なところへ行きながら、道中の会話の主導権は常にリアにあった。ほとんどがリアの新しい彼氏との惚気話だった。
「ううん、私はもう十分話したわ。エリの話を全然聞いていない。メールでもエリはあまり自分のこと話してくれないもの」
「そう? 新しい仕事のこととか、友達のこととか……」
「恋の話は?」
「え?」
目を合わせるとリアが「どこかゆっくり話ができるところへ行きましょう」と言った。絵里は笑みを浮かべてで頷いた。
「今夜は東京に?」
「うん。今日は東京に一泊して、明日おばあちゃんの家に行くの。日本で年越しを過ごすのははじめてだわ!」
リアが言うおばあちゃんの家とは辻合の実家のことだろう。
楽しい時間はあっという間で少しずつ空が暗くなり始めた。冬は陽が傾くのが早い。別れの時を意識しだすと無性に寂しい気持ちになった。
「ねぇ、エリ。少しお話しない?」
「話? ふふ、まだ話し足りない?」
二人で色々なところへ行きながら、道中の会話の主導権は常にリアにあった。ほとんどがリアの新しい彼氏との惚気話だった。
「ううん、私はもう十分話したわ。エリの話を全然聞いていない。メールでもエリはあまり自分のこと話してくれないもの」
「そう? 新しい仕事のこととか、友達のこととか……」
「恋の話は?」
「え?」
目を合わせるとリアが「どこかゆっくり話ができるところへ行きましょう」と言った。絵里は笑みを浮かべてで頷いた。