Beautiful Life ?
シャワーを浴び終えてタオルで身体を拭きながら絵里は鏡に映った自分と目を合わせる。鏡を見るとつい昔の自分と比べてしまう癖は旅行中でも変わらない。
昔に比べ頬はスッキリとして顎のラインはシャープになったけれど、二重瞼の際の小じわが少し気になる。
ベージュのミディアムヘアはくせっ毛で、乾くと毛先がふんわりとカールするのは昔と変わらない。
肌は若いときのような瑞々しさはないけど、昔に比べて紫外線対策には余念がなく色の白さには自信がある。胸は痩せたぶん小さくなったけど、小さい分、重力に負けず綺麗な形を保てていると自負している。ただ、
「はぁ……」
溜息と共に指でウエストの肉を摘まんだ。痩せたのにもかかわらずウエストには若いころにはなかった肉がついている。
わしゃわしゃと髪を拭き、そのままタオルを頭にかけて鏡の中の自分と目を合わせる。
「今日から腹筋はじめよ」
一言呟いて、鏡から目を逸らして俯いた時だった。
扉の外から物音と人の話し声が聞こえるなと気づいたと同時に勢いよく扉が開いた。
「……あっ! パパっ、ダメ……!」
「……ん?」
突如現れたスーツ姿の男性とばっちりと視線がぶつかる。
絵里の髪の水滴が頬を伝って身体に落ちる。互いに目を合わせたまま瞬きだけを繰り返した。
絵里が手にしていたタオルは今は彼女の頭上に乗っている。頭から垂れたタオルがわずかに肩から胸元を隠してはいるがほぼ全裸の状態だ。
「エリごめん!」
視界の片隅にリアが一瞬映って、彼女の腕を引かれ男性が視界から消えると扉が閉まった。
「い、今……!!」
絵里は慌ててタオルで身体を乱暴に覆うが……遅かった。
昔に比べ頬はスッキリとして顎のラインはシャープになったけれど、二重瞼の際の小じわが少し気になる。
ベージュのミディアムヘアはくせっ毛で、乾くと毛先がふんわりとカールするのは昔と変わらない。
肌は若いときのような瑞々しさはないけど、昔に比べて紫外線対策には余念がなく色の白さには自信がある。胸は痩せたぶん小さくなったけど、小さい分、重力に負けず綺麗な形を保てていると自負している。ただ、
「はぁ……」
溜息と共に指でウエストの肉を摘まんだ。痩せたのにもかかわらずウエストには若いころにはなかった肉がついている。
わしゃわしゃと髪を拭き、そのままタオルを頭にかけて鏡の中の自分と目を合わせる。
「今日から腹筋はじめよ」
一言呟いて、鏡から目を逸らして俯いた時だった。
扉の外から物音と人の話し声が聞こえるなと気づいたと同時に勢いよく扉が開いた。
「……あっ! パパっ、ダメ……!」
「……ん?」
突如現れたスーツ姿の男性とばっちりと視線がぶつかる。
絵里の髪の水滴が頬を伝って身体に落ちる。互いに目を合わせたまま瞬きだけを繰り返した。
絵里が手にしていたタオルは今は彼女の頭上に乗っている。頭から垂れたタオルがわずかに肩から胸元を隠してはいるがほぼ全裸の状態だ。
「エリごめん!」
視界の片隅にリアが一瞬映って、彼女の腕を引かれ男性が視界から消えると扉が閉まった。
「い、今……!!」
絵里は慌ててタオルで身体を乱暴に覆うが……遅かった。