龍神のとりこ
「シオウ!シオウ!!!、、っ、、」


彼の気配が全く感じられない。

気配を消しているんだわ、、



シオウ、、




ジンは心配で仕方がなかった。

もう老いていくことが悲しくはなかった。
いつも変わらず愛を注いでくれるシオウがいるから。。


だが、もし彼の身に何かあればーーーー



彼はおそらく自分のために
若いコハクを殺そうとしている。

シオウの身体にも加齢による変化はおきているはず。もう若くはない。もしも、もしも彼が回復が難しいくらいの傷を負ったら、、、


シオウ、、
もう他のことなんて放って置いて、、



顔を覆った。

ジンは心が千切れそうに痛むのだった。



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