龍神のとりこ
「だったらあたしを食べて。」

コハクは目見張った。

「何を言ってる、、」

「あたしを守ってたらコハクが戦えないよ。



、、だから。」

顔を振り、目を見張るコハクにトーコはくちびるを重ねた。

「だめだ、俺はお前を守りたい、初めて守りたいと思ったんだ。トーコ、、」

トーコを抱きしめ、抱き上げていた腕からそっと下ろした。

真剣なトーコの眼差しが潤んでいた。



「傍にいてくれ。」

その瞬間、




目の前の空気がゆがみ、

トーコの姿が消えた。。。
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