龍神のとりこ
「もうひとりの龍神がまだ生きてれば、何かわかるだろう。そいつの巫女だったからな。」

「そう、、」
「あまり寄るな。」
薄い緑色の瞳が光る。

「喰いたくなる。」
赤い舌がのぞいた。


「おっ、、と、叫ぶなっ、、いいか、ん?」
がばっと口元を塞がれ、叫び声はこの暗闇に響かずに済んだ、、

ふがふがと頷きを返し、怯えたようにコハクを見つめる。

「喰わないよ、からかっただけだ。」

にやりと微笑み、そっと口元を塞いでいた手が外される。

トーコはどっと力が抜ける思いがした。



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