龍神のとりこ
いつにも増して積極的に自分を求めてくる彼女。

開こうとしたくちびるにジンがくちびるを合わせてくる。舌が絡みつき、吸いつき、豊満な肉体がぴたりと隙間なく乗りあげている。
「ん、、っぁ、、ぁっ、、」

ゴロゴロと龍神の喉が鳴る。


シオウは目を閉じ、本能のままに喜んでジンを抱いた。


龍神は愛しさで満たされていた。





突き上げられ、身体を仰け反らせ、
ジンは何度もシオウに吸いついた。

唇をあてがい、吸いついた。

その度に、女の身体は艶を取り戻していくようだった。

もう少し、もう少し、、


ジンはシオウから生気を吸い上げていった。






長く長く愛し合った後、、
シオウはけだるさでぐたりと床に伏していた。

ジンは、鏡に映る自分の姿を見つめていた。

皮膚は内側からハリを取り戻し、艶があり、頬は色づいて、形のよい唇はうつくしかった。



戻れたーーー


跳ね返るような皮膚の感触。



あの頃の美しい私に、、


口元に笑みを浮かべる。




これで、、

コハクは私のものになる。




ジンは龍神の寝床から姿を消した。

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