龍神のとりこ
「はぁぁ、、、っ!」

コハクの瞳が一気に紅くなった。

全身からほとばしる覇気で降りかかる破片を吹き飛ばした。

シオウから槍のように固められた覇気がコハク目掛けて飛んでくる。

周りに張った結界でそれを防ぐ。

片腕でトーコを抱き、もう片方の腕で防御に回る。




「それでは戦えないが、、片手は離さないのか?」


「、、そうか。ならその巫女共々、、」
シオウの口元がニヤリと歪んだ。

「一緒に散るといい、、ふぅ、、はぁ!」

シオウの前に閃光が集まる。



「巫女じゃない。ジンと一緒にするな。」

シオウの前、光の玉が大きさを増す。


シオウの眉が明らかにぴくりと反応した。












< 95 / 139 >

この作品をシェア

pagetop