男装少女争・奪・戦 ~男子校とか無理だから!!~ 【完】
「はぁッ…はぁッ……はぁ……
ここ…ろ、それで、さっきの続きは……」

「ちょっ…と待って……今ッ言うッ!」

心も俺も息が荒い

「……ここ…僕の母さんが住んでるところ……なんだ」

「ええッ!?
心は別邸で育ったとかなんとか……」

「そうだよ」

話しているうちに息が整ってくる

「そうだよって……お母さんとは?いつ会ってたの?」

「一年に一、二回は会えるから」

「……寂しくなかったの?」

いくら一年に一、二回は会えるっつったって

"たったの"一、二回

「生まれた時から数えるほどしか会ってないんだよ
だから……気にならない」

「心……」

まだまだ、俺が知らないことがたくさんある

「それに……みっちゃんがいるから
今は……その…………」

顔を赤らめる心



「……友達がいるから、ね」



「――――――ッ、心ずるいよ~~~~」

「え!?」

そんなこと言われたら嬉しくなっちゃうじゃん

自惚れちゃうじゃん

俺は心の友達なんだぜって

親友なんだぜって……

ああ……

「心の……バカ……」

「あら、そんな言葉使ってはダメよ」

「「……え?」」

……え?


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