男装少女争・奪・戦 ~男子校とか無理だから!!~ 【完】
ハロハロー

野田沙耶香でぃす

光也でぃす

絶賛不良クンに絡まれ中でぃす

なんて

現実逃避してみましたが

ほぼ無意味

俺の心臓はなおもバクバク忙しそうです。

「鹿島先輩すみません」

「何故?」

「俺のせいで……」

「……ああ」

鹿島先輩……

そんなにあっさり応えないでくださーい

うわーん

泣き出しそうですよ。

鹿島先輩への罪悪感半分、ヤクザ顏のお兄さんが怖いのが半分。

ううっ

「……逃げられそう……ですかね?」

「……」

鹿島先輩の沈黙はたぶん、否定

なんだろうな……

「……俺、空手も柔道も合気道もやったことありませんよ?」

「……奇遇だな
俺もだ……」

「「……」」

二人の間に重い沈黙が流れる。

「鹿島先輩ぃ……その一言いりませんって……」

「……悪い」

「てめぇら何ごちゃごちゃ吐かしてやがる」

ひいぃっ

ヤクザ顏が近いッ

近いよ!

俺もう真面目に泣き出す寸前

目がうるうるしてきてる

「……か、か、鹿島先輩ぃいいっ」

俺は振り向いて先輩の方を向こうとした。

だけどこれが悪かったみたい

えーと

ここまで書いてなかったけど

俺たちただいま

歩道橋の上にいます。

予想がついた人も多いだろうけど

あはは〜

俺はバランスを崩して

階段を真っ逆さま

うぎゃーーーーーーッ



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