キミと描く恋模様
ギリギリ電車に間に合って、息を切らしながら
一席空いていた座席に座った。
はぁ、、ちょっと走っただけでこんなに息切れ
するなんて運動不足だな~、なんて考えている
と、
おばあさんが辛そうに立っている事に私は気づ
いた。私はすぐに立っておばあさんに声を掛け
た
「あの、、ここ空いてますのでどうぞ座ってく
ださい!」
「あら、あなたが座ってていいですよ?」
「大丈夫です!私次の駅で降りますので」
「じゃあお言葉に甘えて座らせてもらうわね」
「はい!あ、大丈夫ですか!?揺れますので私
の手を握ってください!」
「ありがとうね。…………………よいしょ!はぁ~
~!お嬢ちゃんほんとありがとね。」
「いえ!あ、私この駅なので失礼します」
「あ!お嬢ちゃん!これ、お礼と言えるか分か
らないんたけど、、」
「そんな!お礼なんていらないですよ!」
「いやいや、ぜひもらってちょうだい。」
と言って、そのおばあさんは飴玉とお菓子をく
れた
そして私は急いで電車を降りて、改札に向かっ
ていたとき混雑していたせいか、強くぶつかられ
たりしたけどなんとか改札を出ることができた。
その時私は自分を見ていた人がいたなんて気付くはずもなかった。