キミと描く恋模様

そして先生の話が終わるとすぐに体育館に移動

して式に出ないと行けなくて、教室も廊下もご

ちゃごちゃしていた

あ!後ろの席の男の子どんな子なんだろ

そう思って後ろを向くと、その男の子もまだ席

に座っていたみたいでガッツリ目が合ってしまっ



ど、どどどーしよ!!!目が合っちゃった

よ、、

あいさつするべきだよね、、

「は、初めまして……。あの、、あ、私、前の

席の吉野柚って言います。……よろしくね?」

言えた!

「フッ」

ん!?今笑われた?確かに笑われたよね?

なんかおかしかったかな、、、

「あ、ごめん。俺は結城瑛斗(ゆうき えい

と)。前の席ってのは見れば分かるよ?笑」

「あ!そうだよね!見れば分かるよね!アハハハハ

~………。」

なにやってんだよ~!柚~!!

絶対に結城くんに変なやつって思われたよ

……。

「吉野?あのさ、これってもしかして吉野の?」

「ん?」

なんだろ、、、不思議に思いながら結城くんの

手のひらを見ると

「あ!!それ私のヘアアクセだ!え!?どこに

あったの?!」

それは私が両親に入学祝で貰ったヘアアクセ

だった。いつ落としたんだろ……

まず落とした事にまったく気付かなかった私はか

なりの馬鹿かもしれない

「あー、駅の改札口で」

改札口か…多分いろんな人にぶつかられてる時

に落ちちゃったんだ……

「ありがとう。でも何で私が落としたって分かっ

たの?」

「あ、いや、同じ新品の制服でカバンに付いて

るクマのキーホルダーを目印にしてたら、たま

たま前の席の子がその目印と同じだったし、後

ろ姿も一緒だったから……。」

「そうだったんだ!ごめんね!ありがとう!」

「うん。いいよ」

「ほんとにありがとう!これね、両親に貰った

物だから宝物なの」

「そうなんだ」

「柚ー!早くー!行くよ~?」

「あ!待って!今行く!…………結城くんも早く

行った方がいいよ!」

「うん。行くよ」

そして私達は急いで体育館に行った。
< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop