キミと描く恋模様

そして今は入学式の最中で、校長先生が長々

と話している間、私はずっと手に持ったヘアアク

セを眺めていた。

結城くんが拾ってくれてほんとによかった。。

幸い壊れたりしてなかったし、、、

これは私にとってとてもとても大切な宝物。

お父さんがくれたほんとに最後のプレゼントだか

ら、、、

そしてチラッと隣に座っている結城くんを見て、

『ほんとにありがとう。』ともう一度心のなか

で呟いた。

その時、結城くんがこっちに目を向けてきた

!?!?

どーしよ!!結城くんの事見てたのバレた!?

焦った私はアタフタしていると、結城は少し首を

傾げて『?』マークを頭に浮かべ、まだ私の

事を見つめていた

その瞬間私の心臓がドキッとして段々と顔が赤

くなって行くのが自分でもわかった

なんだろ、、この感情。。。

「どーした?」

結城くんがコソッと話しかけてきた

私はとっさに

「ななななんでもないよ!!」

すると、切れ長の目を細めて、目に掛かるか掛

からないかくらいの長さの前髪を揺らして結城く

んは笑った

「噛みすぎ 笑」

「ご、ごめん」

恥ずかしい///

顔が熱いよ。。。

それからは恥ずかしすぎて式が終わるまで俯い

て、鳴りやまない心臓の音と戦っていた。
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