キミと描く恋模様

そして式も終わり、教室に戻ってホームルーム

が行われ一人一人自己紹介をしてその日の学

校は終わった

放課後みんなが帰っていく中、私は紗理奈と遊

ぶ予定を立てていた

「柚~!このあと最近オープンしたカフェ行か

ない?」

「うん!行きたい!?そのお店はどこにある

の~?」

「学校の近くでね~…………それでね………」

紗理奈が話している時、結城くんが帰っていくの

が目に入った私は無意識に目で結城くんを追っ

てしまっていた

「ちょっと!柚!聞いてるの!?」

「あ!ごめん!ボーッとしてた笑」

「もー!ちゃんと聞いてよ~!」

「ごめんごめん!笑」

それから私達はオープンしたてのカフェに行き

たくさんおしゃべりしてたくさん笑った

こんなに笑ったの久しぶりだな~

中学の頃は友達もいなかったし、親以外とこん

なに喋ることも無かったからすごく嬉しい

「ちょ!柚!?大丈夫?」

「え?」

「『え?』って、、泣いてるじゃん。どーした

の?」

泣いてる?

顔を触って見るとほんとに涙が出ていて、、、

「あ、ほんとだ」

「どっか痛いの?」

「いや、ただ楽しくて嬉しいな~って思ってたら

なんか泣けてきちゃった笑」

「なんだよそれ笑」
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