終わらない英雄の記憶
1口だけ減ったお粥を机に置いた。



「でも、お前だけにはうつさせたくない」



ちぇっ、オカン王子め。



今日くらい言うこと聞けっ、こんちくしょう。



「それに私はフィンの専属メイドなんだよ?いつでもフィンと一緒にいなきゃ」



私は胸を張って答えた。



間違ってないもん。



「……ま…、いう…か?」



「え?」


「お前は、誰にでもそんな事言うのか?それじゃあもしも俺以外の他の男がお前の主だったら…」



「お、落ち着いて…!とにかく寝る!」
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