終わらない英雄の記憶
勢いを付けて起きてきたフィンを、なだめて寝つかせる。



今日のフィン、何だか変。



何かに対して興奮?しているみたい。



「そんなんじゃあ、襲われるのも時間の問題だぞ……」



「え?大丈夫だよ?だって私剣術出来るし…」



アハハ、とフィンに笑って見せてから気づいた。



やべ、私口を滑らせた…。



「へー?風邪が治ったらじっくりと聞かせてもらおうか……」



ゴホッと咳をこぼすフィンに薬を渡した。



「その前にこれ飲んで、ゆっくりと休んで。私はここにいるから」
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