終わらない英雄の記憶
そんなフィンは、私が乗せてあげたタオルを取り、私と向き合うようにして起き上がった。
「マディー…」
「な、何……?」
熱を持っているためか、私を覗くフィンの瞳は潤んでいた。
妙に色っぽいというか、色気が溢れ出ているというか。
「俺、マディーの事が好きだ」
「へ…?」
また寝言でしょう。
私は自分の頬を強くつねる。
「い、痛い……」
赤くなってジンジンと痛む頬に、フィンの手が滑るように寄り添った。
「マディー…」
「な、何……?」
熱を持っているためか、私を覗くフィンの瞳は潤んでいた。
妙に色っぽいというか、色気が溢れ出ているというか。
「俺、マディーの事が好きだ」
「へ…?」
また寝言でしょう。
私は自分の頬を強くつねる。
「い、痛い……」
赤くなってジンジンと痛む頬に、フィンの手が滑るように寄り添った。