終わらない英雄の記憶
まさかの当たっちゃって、動揺を隠せない私を見てフィンは確信した。



勿論創られてなんかいない。



私はれきっとした、お父さんとお母さんの子供なんだから。



でもこの意味は違う。



神の、導く声だけしか信じられなくさせること、という意味。



「そうよ、まさかの仮説で当たっちゃうなんてね…」



「書物で読んだことがある」



バレてしまったのならば、私は言うしかない。



どこまで知られているか、確認しなければならないから。
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