終わらない英雄の記憶
私の言葉を聞こうともせずに、騎士たちは私を牢へと放り出した。



「違う私じゃないっ!!信じてっ!!」



必死に叫んでも、必死に喚いても、騎士たちはビクともしなかった。



そして廊下を通る時も、白い目を向けられた。



そして端の方に、犯人が笑っていたんだ。


冷たいコンクリートと、1枚の薄い毛布しかない中でどうやって生活していくのだろうか。



フィンも私と面会がしたいらしいが、どう願っても通じない。



フィンも私のことを庇っていたせいで、協力者なのではないか、と噂話が広まっている。
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