終わらない英雄の記憶
これ以上、フィンにも、その他の人たちにも被害が及ばなくするんだ。



「貴様の処刑が決まった」



私に写真を見せた騎士がやってきた。



そう、私のタイムリミットはごくごくと近づいてくる。



私もとうとう、国民の見世物だな。



「ねえ、紙とペンを持ってきてくれないかしら……?」



「何に使う」



「手紙を書きたいの……。残される人に」



勿論、変なことなんてしない。と近くにいた騎士に言うと、騎士はすぐに紙とペン、そして封筒をおまけに持ってきてくれた。
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