終わらない英雄の記憶
私は貰った紙にスラスラと、字を書き始める。



1人は、フィンに。



1人は、タユさんに。



そして最後はアニさんに。



結局アニさんの約束、守れなかったなー……。



「ねえ?タユキル・アイルズを呼んでもらえない?この手紙を託したいの…」



先程と同じ騎士に声をかける。



騎士はすぐにタユさんを連れてきた。



「マディー、マディーっ!!」



ガンガンと牢を揺らす。
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