終わらない英雄の記憶
『すまない、私の無理な願いを叶えようとしたから……』




違うよ、シン。



これは仕方が無いことなんだよ。



むしろ私は嬉しいよ?



私以外の人が死なずに済むんだから。



それに、私は“祖国を救うために、選ばれし創られた存在”なんだから。



命を落とす職業でもあるのだから。




あなたは、謝らないで。



悪いのは、選ばれてしまった私、なんだから。
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