終わらない英雄の記憶
私はポケットに入っているスケジュール帳を取り出した。



そして今月のページを開き、これからの予定を見た。



いつ街に行こう。



それに彼がいなくては、居場所も何もわからない。



すると、明後日に空白が空いていることを発見した。



『明後日行けるではないか』



うん、そうだね。



明後日、私は街に行く。



明後日、私は使命を少し晴らしに行く。



「マディー、どうしたの?マディー」



ユサユサと揺らされる感覚で、目を見開いた。



目の前には、私を心配そうに除くタユさんとナルビさんの姿。
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