終わらない英雄の記憶
ナルビさんはフゥと一息つき、タユさんは未だに私の体を揺さぶり続けている。



「貴方ずっと独り言を言っていたわよ。今日は早めに休みなさい。私が変わってあげるから」



「あ、ありがとう。じゃあお言葉に甘えさせて頂くね」



危ない、危ない。



バレる所だった。



人前に出ると何を言われるかわからない。



舞踏会、お願いします。



お疲れ様、と終わったら言ってあげよう。



約半日も裏庭清掃に使った時間は、夕日が沈む間際まで行っていた。



何しろ広過ぎるんだ。



時間も時間なので、区切りの良い所で清掃は切り上げた。
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