終わらない英雄の記憶
そして山を下り、祖国を目指して歩き出した。



長い谷を超え、危険な橋を超え、やっと辿りついた祖国は賑やかだった。



「やっと、着いた……」



日が暮れ、月が昇り、そして日が昇る。



私の自由は、今日を持って一時中断。



「で、何をすればいいの?」



私は国に入る門の前に立っていた。



何年かぶりの国は、とても懐かしく、それと同時に憎んだ。



国を救うために私は生まれてきた。



私の自由を返して欲しい。
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