終わらない英雄の記憶
これでやっと解放されるー!と思っているのもつかの間。



喜びと解放感で勢いよく立ち上がった私はすっかり忘れていたのだ。



2時間もの長い時間、ずっと土下座の餌食となった両足のことを……。



「いったぁぁああ!!!!」



で、でんりゅうがぁっ!



ぴりぴりとくるぅっ!!



『へい、バーカバーカ』



私の叫び声に反応を記した、部屋の中にいる3人はすぐさま状況を理解してくれた。



フィンが私を抱き上げて、ナルビさんが足をほぐしてくれる。



そしてタユさんは華麗に無視してくれた。
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