終わらない英雄の記憶

無視をするとは酷いじゃないか！



タユさんより神の方が酷いけど。



「マ、マディーその……。ちょっと退いてくれないか……？」



しどろもどろに言うフィンに、私の足をほぐしていたナダルさんが笑い出す。



それに続いてタユさんも笑い出した。



2人の笑い顔を見て、フィンは頬を赤らめ慌てた。



「何笑ってるのですかっ！」



どうせ私は重いですよ。



私はプイっとそっぽを向いた。



『お前の思っていることと違うかもな』



だったら勿体ぶらずに教えなさいよ。



私は心の中で呟いた。