終わらない英雄の記憶
『しょうがないだろ。2人の無実を晴らすためにはこうするしかないんだから』



わかっていても、同じ女としては邪魔したくない。



『余計なことは考えるな。邪魔していると思うのなら早く調査を終わらせろ』



神の言っていることが正論で、私はギュッと唇を結んだ。



確かめなきゃ、自分の目で。



そう決心した時だった。



「きゃあぁぁあああ!!!!」



街に響く大きな音と、それに驚いたマリアさんの声。



グラッと地面がぐらついた。
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