終わらない英雄の記憶
俺は女を無視し、自分の椅子へと腰掛ける。



女はどうも直感で感じないとダメだ。



タユも、マディーも奇跡と呼んでもいいくらいだった。



「どうせ今回も続かないぞ……」



俺は隣に座るマリアさんに言った。



「続かないのならばそこまでの仲です。ですが国王陛下に別れさせられるのならば、あたしはいくらでも立ち向かいます」



長期戦覚悟してますので、と幸せそうに微笑んだ。



そんなサンダーも、マリアさんを微笑んで見ている。




2人はとても幸せそうで、こんなの初めてで。



俺は少し戸惑った。
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