終わらない英雄の記憶
「国王陛下が参ります」



ナルビの声を聞いて、マリアさんはゴクリと喉を鳴らした。



マディーに聞いた話、マリアさんが王に会うのは昨日に続き2度目。



昨日はバッサリと切られたらしいが、今回は少し期待できそうだ。



王がサンダーの女を2回呼ぶなんて、初めてだからな。



「えー、諸君。今回は集まってもらい申し訳ないが、私から話をさせてくれ」



どうせ、まともな話じゃない。



昔からの経験でそんなことは分かっていた。
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